2024年は3月20日が春分の日です。同日12:08に太陽は黄道十二宮の牡羊座に入ります。
春分は夏至、冬至、秋分と共に二至二分のうちの1日でもあります。
エジプトのピラミッドやカンボジアのアンコールワットは、春分と秋分は特別な様相を見せるなど、古来から1年の中でも重要視されてきた日の1つです。一体これは何故なのでしょうか?
太陽の位置に従って調整される時計に、私たちは左右されています。私たちは頻繁に時計を見るように、占星術に駆り立てられます。私たちの無意識は、物質世界において時を刻む時計とは別の星位に従います。
星と人間 精神科学と天体 ルドルフ・シュタイナー著、西川隆範訳
教育を始め、多くの分野で業績を残したルドルフ・シュタイナーは、著書において以上のように述べています。
無意識に、太陽の位置によって調整される時計に影響されているのなら、改めて天体の運行に目を向けてみることは価値がある、と言えるのではないでしょうか。
ですので、この記事では春分の日とはどういう日なのか、改めて春分の日の決め方、占星術における意味を含めて考察します。
春分の日の決め方
太陽の見掛け上の通り道である黄道と、天の赤道との2つの交点のうち、黄道が南から北へ交わる方の点が春分点です。
日本の祝日法では、天体観測による太陽が春分点を通過する日を春分日と選定し、春分の日とされます。
地球が太陽の周りを1周する周期は365日と6時間弱のため、春分の日は3月20日、3月21日ごろのいずれか1日となります。
春分の日:昼と夜の長さは同じ?
春分の日は昼と夜の長さが同じと言われることもありますが、実際には昼と夜の長さが完全に同じではありません。
2024年3月20日(春分の日):東京
日の出:5時45分
日の入り:17時53分
太陽が出ている時間が、8分ほど長くなっています。春分の日より数日前の3月16日と17日の方が、昼と夜の長さはより近いです。
2024年3月16日:東京
日の出:5時50分
日の入り:17時49分
2024年3月17日:東京
日の出:5時49分
日の入り:17時50分
参考リンク:https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2024/s1303.html
なお、2024年の秋分の日は9月22日で、 東京における日の出時刻と日の入り時刻は以下です。
2024年9月22日(秋分の日):東京
日の出:5時29分
日の入り:17時38分
春分の日よりも早い日の出時刻となっており、昼と夜の長さには9分ほど差があります。2024年9月に、昼と夜の時間がほぼ同じになる日は9月26日です。
2024年9月26日:東京
日の出:5時32分
日の入り:17時32分
参考リンク:https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2024/s1309.html
占星術的には太陽が牡羊座0度に入る日(宇宙元旦とも呼ばれる)
占星術的には、12サインの始まりである牡羊座に太陽が入る日です。2024年は3月20日12:08に太陽が牡羊座0度に入ります。
太陽は約1年かけて牡羊座から魚座までの12サインを一周するため、春分の日を宇宙的な1年のスタートと考え、宇宙元旦とも呼ばれています。
1年のサイクルと1日のサイクル
As above, so below、上の如く、下も然りの言葉でも表されるように、物事は相似関係になっていると考えられます。
例えば、1年のサイクルは1日のサイクルにも当てはめられます。
1年のサイクルと1日のサイクルを照らし合わせると、春分が日の出、夏至が南中、秋分が日の入り、冬至が真夜中となります。
春分から夏至の季節は、昼の時間が長くなり、植物もすくすくと育つことをから、物事の種まきに適した時期とも言われます。
1日に当てはめると早朝なので、春分の日はこれからの1年をどのように過ごすか計画を立てたり、未来瞑想で未来のイメージを受け取るなどに適した日と考えられます。
私たち人間も宇宙の一部であり、太陽からも影響を受けていると考えると、天体のサイクルに合わせた人生創造はスムーズに進みやすいと言えるでしょう。
朝気持ちよく起き、その日1日活動的に動くためには、夜しっかり眠る事が大切ですよね。また、夜しっかり眠るためには、昼間活動的に動いておくことも重要だったりします。
このことは1年のサイクルについても同様です。1年の中にも、能動的に活動していく時期と、しっかりと休み英気を養う時期があるといえます。
しっかり休むこと、しっかり活動することの両方が、人間としての喜びになると、多くの人が実感されているのではないでしょうか。
まとめ
竹は、節目があることで強くなるそうです。季節の節目も私たちを強くしてくれるのかもしれません。
シュタイナーが言うように、”太陽の位置に従って調整される時計に、私たちは左右されてい”るのであれば、天体観測によって選定される春分の日は、改めて、太陽や星たちの時計に意識を向けるのに適した日と言えそうです。
急速に変化する現代において、地上だけでなく天体にも意識を向けることは、とても価値あることと言えるのではないでしょうか。
それでは、どうぞあなたの人生が充実したものでありますように!
感謝